2026年、私たちは60年に一度だけ訪れる「丙午(ひのえうま)」という特別な年を迎えます。
古来、日本ではこの年を恐れたり、避けたりする風習さえありましたが、スピリチュアルな視点からみると、丙午は決して不吉なものではなく、むしろ“一つの大きな転換点”としての意味を持つ年だと言われています。
十干の「丙」は陽の火、十二支の「午」も火の気を持ちます。
つまり丙午は、太陽のように強く明るい火のエネルギーが二重に重なる、宇宙的に見ても非常に特殊な配置とされています。
火は破壊と創造の象徴です。
古いものを燃やし尽くし、そこに新しい芽が生まれる。
過去に縛られているものがあれば、それらは自然に溶けていき、あなたの魂が本来進むべき道へと導かれていきます。
その過程はときに強烈で、ときに予想外の変化を伴うかもしれません。
しかし、それはすべて“次の段階へ進むための炎の浄化”です。
丙午は、人の人生における停滞や迷いを焼き払い、本当の願いを浮き彫りにする働きを持っています。
昔の人々が丙午を恐れたのは、時代の精神性が今よりも低く、強いエネルギーをうまく扱えなかったからだと考えられます。
火のように力強く、自分の意思を貫く人を恐れたり、理解できなかったりしたのでしょう。
しかし現代は、個性や自立が尊重され、自分の望みを素直に生きる時代です。
火のエネルギーを恐れる必要はなく、むしろその勢いを人生の追い風として活かすことができます。
2026年には、さまざまな“終わり”と“始まり”が起こりやすくなると言われています。
終わりは決して悪いことではなく、新しいエネルギーが入るために必要なスペースを作る行為です。
人間関係や生活習慣、心の中にあった古い感情が自然と手放されることがあるかもしれません。
気がつけば「もう必要ない」と感じていたり、環境が変わっていたりすることもあるでしょう。
そこに抵抗せず、流れに委ねることが大切です。
反対に、新しい出会いやひらめき、ワクワクする出来事は、あなたの魂が未来へ進むためのサインです。
丙午の年は“自分の本質”に気づきやすい時期で、長い間胸の奥で眠っていた願いや夢が急に浮かび上がってくることもあります。
興味の方向が変わったり、価値観が一気に書き換わるような体験をする人もいるでしょう。
それは目覚めの兆しであり、魂が次のステージに進む準備を始めている証です。
日常の中に火のエネルギーを取り入れるのもおすすめです。
太陽の光を浴びること、キャンドルを灯すこと、赤やオレンジなどの“火の色”を身につけること、温かい料理をいただくこと。
これらは小さな行動ですが、火の気と共鳴し、心身の流れを調整してくれます。
ただし、火は扱いを誤ると暴走することがあります。
焦りや怒りがいつもより出やすい年でもあるため、感情のコントロールと冷静な判断は意識しておきたいところです。
60年に一度の丙午は、多くの人にとって人生で一度きりの特別な節目です。
強烈な火の力を恐れるのではなく、自分の奥深くに眠る情熱を照らし、未来へと進むための炎だと考えてみてください。
丙午は、あなたの魂が本来の姿へ戻るための大きなチャンスを与えてくれます。
2026年が、これまでの自分を越えていくような、深い変化と輝きの満ちた一年となりますように。
皆様からのコメントお待ちしております。